ノベルティの作り方とは?確認のポイントや作り方の流れを解説

ノベルティとは、自社の社名や特徴、製品やサービスを認知してもらうために配布する物品を指す言葉です。

デザインや実用性を考慮することでノベルティ自身が注目されたり人気を集めたりするケースも多いため、効果的にPRを行うためのアイテムとして利用できます。

この記事では、ノベルティを作る前に確認しておきたい5つのポイントや製作の流れ、注意点について紹介します。オリジナルのノベルティ製作や配布を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

ノベルティを作る前に確認しておきたいポイント

ノベルティを作る前には、目的・ターゲット・配布方法・予算・デザインの5つを設定し、自社のノベルティに適した物品やデザインを決めていきます。それぞれのポイントを確認する理由と注意点についてみていきましょう。

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ポイント①目的

ノベルティの役割は、企業やブランドに対する認知度・印象の向上、商品やサービスの宣伝などです。この役割を期待してオリジナルのノベルティを製作するのですが、目的もなく配布するものは訴求効果が薄くなるおそれがあります。

例えば、「実用的で喜ばれそうだから」といった理由でボールペンに名入れをして配布したとしても、ボールペンを受け取って喜ばれるかどうかの想定をしていなければ、もらって嬉しいアイテムにならず注目もされないかもしれません。

ノベルティは大規模な広告よりも手頃な宣伝ツールではありますが、「20代の認知度向上」など、目的がはっきりと定まった状態で製作に入ることが大切です。

ポイント②ターゲット

次に、ノベルティを受け取る側の属性を絞り込みます。ターゲットとなるお客様(消費者)の年代・性別・その他の属性を考慮し、その人々が受け取って喜ぶようなものをピックアップします。

ボールペンのような文具は世代や性別を問わずシンプルなデザインのものが人気ですが、他社も同じようなノベルティを製作している可能性があり、なかなか差別化ができない問題もあります。

ターゲットを設定したあとは一般的な物品以外にも、変わり種やトレンドのアイテムを含めた物品をいくつか取り上げ、他社とかぶらない販売促進活動へと繋げるようにしましょう。

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ポイント③配布方法

ノベルティの配布目的・配布ターゲットが決まったあとは、配布の方法も選定します。具体的には、イベントやキャンペーンの際に来場者に配るものなのか、来店(店舗がある場合)者への期間限定の配布物とするのかといった部分です。配布によって、受け取った人からの注目度が上がるようなシチュエーションが理想的です。

配布方法も効果を考えて選ばなければ、ポイント①と同じように「受け取ってもらえたが注目度はそれほど得られなかった」というケースに陥りやすいため注意が必要です。

ポイント④予算

ポイントの4つめとして、配布物の製作にかかる予算を決定します。ノベルティはどのようなアイテムでも製作にコストがかかるため、費用対効果をよく考えて物品を選び出す必要があります。

予算の決め方の一例としては、売上を100とすると、そのうちの10%程度がノベルティにかけられる予算の目安になります。200万円の売上をゴールとするならば、ノベルティには20万円がかけられることになります。

10%前後の予算が用意できなければ、ローコストで製作可能な物品を選ばなければなりませんが、予算に余裕がなくても季節性を考慮したアイテムを選んだり、デザインを工夫したりして注目を集められます。

ポイント⑤デザイン

ブランディングを強化するためには、ロゴや文字を入れるだけではなくデザインも考慮する必要があります。企業だけではなく商品・サービスを知ってもらううえでも、デザインは視覚的な効果を与えることが大切です。

デザイン性を高めたアイテムは、使っていて特別感が味わえます。使用者のモチベーションを高めたり、他の物品とは違った雰囲気を演出できたりと、人々の満足度向上にも繋げられます。企業の努力に加え、すぐれたセンスや消費者への配慮も感じ取ってもらえるでしょう。

リベレーター合同会社では、特色でのデジタル印刷に加え、レーザー彫刻やエンボス加工、刺繍など、商品によりさまざまな印刷方法での名入れが可能で、デザイン性の高いノベリティ商品を製作できます。弊社の名入れ商品の印刷方法については、こちらのページをご覧ください。

【参考ページ】リベレーター合同会社 名入れ商品の印刷方法

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ノベルティを作る際の流れ

ノベルティを製作する際には、製作の目的を定めてから5つのステップを経る必要があります。それぞれの流れをチェックしていきましょう。

ステップ①業者との打ち合わせ

ノベルティの製作を考えたら、専門の業者に連絡や問い合わせを行いましょう。物品とロット数の組み合わせによって大まかな予算が決まりますので、費用の目安だけでも知りたい場合は早めに連絡を行っておくと良いでしょう。

ノベルティの種類が決まっていればデザイン案の調整に入ります。まだ種類も決まっておらず迷いがある場合は、配布するターゲットの年代や性別、配布場所などといったイメージを相談してみてください。

ステップ②見積もりの依頼

ノベルティは配布する物品の種類、個数、デザインによって費用が変わります。業者側にデザインや個数までを伝えたら見積もりを出してもらえるので、予算の範囲内でカバーできるかを確認してください。

見積もりの依頼では、検討中の業者すべてから見積もりをとってもらい、取り寄せます。同じ条件でも業者によって大きくコストが変わる場合があるほか、納期や支払い条件が変わるケースに注意が必要です。

見積もりを社内で検討し、決定します。同時に書類申請などを進めながら、無駄なく進めていきましょう。

ステップ③デザインデータの入稿

次に、デザインデータの入稿を行います。ノベルティの製作を請け負う印刷業者では、データ入稿のためのテンプレートを用意しています。そのテンプレートに沿ってデザインデータを作成し、入稿してください。

データに不備があると再度作成、送付をしなければなりません。ノベルティの準備をしながら他の業務も並行しているという場合には、ゆっくりやり直しをする時間がとれない場合もありますから、印刷範囲を間違えないように注意し、早めに送付を完了しておきましょう。

ステップ④生産開始

送付されたデータを基に、業者がノベルティの製作を行います。アイテムの個数やデザインによっては、納品までに数週間かかる場合があるため、スケジュールにゆとりをもって発注するようにしましょう。

生産が始まれば納品まで数日〜数週間の待ち時間となり、ノベルティの製作はひと段落します。あとは配布日時や配布場所など、その他のスケジュールにしたがって配布の準備を整えておきましょう。

ステップ⑤納品

ステップ⑤では、いよいよ完成したノベルティが発送されます。受け取りを完了すると納品となり、配布ができるようになります。

できあがった商品は不足や不備がないかどうかを確認し、万が一不良や誤納があった場合はすぐに業者に連絡してください。

入稿時のミスなどから、理想の仕上がりにならない場合もあります。文字のアウトライン化をしていないため書体が変わってしまったり、文字切れを起こしたりするケースではやり直しになってしまいますので、仕上がりに問題があれば早めに業者にご相談ください。

ノベルティを作る際の注意点

ノベルティを製作する際には、物品の選び方やデザインといった細かい部分を工夫していきましょう。ここからは、スムーズに製作を完了させるために心掛けたい5つのポイントについて紹介します。

ポイント①実用的な商品を選ぶ

ノベルティはもらって嬉しいもの、役に立つものが基本です。企業や商品・サービスの印象を向上させるためのアイテムなので、「もらったけれどうちでは使えない」「組み立てが必要なのですぐに使えない」など、不満に繫がるような物品は不向きです。

ただし、多くの企業で採用されているボールペンやメモ帳のような文具は企業に関わらずもらえるものというイメージが先行しやすいため、差別化を工夫するかボールペンなどのアイテム以外で実用的なものを選ぶようにしましょう。

「実用的」と判断してもらうためには、もらってすぐに使えるもので、季節性や時節柄を考慮しましょう。インフルエンザのような感染症が流行している時期には、除菌に役立つウェットティッシュが喜ばれる傾向にあります。

ポイント②デザインにこだわる

オリジナルデザインは、消費者に印象づけたい企業名や商品・サービス名の「顔」となるものです。シンプルすぎるデザインでは印象に残りにくく、何を訴求したいのかが伝わりにくいため、目立たなすぎるデザインは避けましょう。

反対に、「使いづらい」と感じるような奇抜なデザインは消費者への配慮が不足していると受け取られるおそれがあるため、トレンドのデザインから逸脱しすぎないようにする工夫も大切です。

できあがったデザインは社内で協議しますが、それだけでは十分ではない可能性があります。できあがったデザインはそのまま通すのではなく、少し時間をおいてから再度見直してみてください。

ポイント③景品表示法を守る

景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)とは、消費者庁が所管する景品提供に関する法律です。ノベルティはいわゆる「景品」に該当するため、景品表示法を遵守しなくてはなりません。

注意点の1つめとして、景品が「過剰」にならないように注意しましょう。高額な商品や高級な商品券などは不適格とされています。

注意点の2つめは、景品への「不当表示」です。景品に対して誤解を招くような表示を行い、判断を誤らせるようなケースです。市販品のノベルティにもかかわらず「当社のオリジナル品」などと明記しないようにしましょう。

参照元:消費者庁「事例でわかる景品表示法」

ポイント④品質や印刷方法にこだわる

ノベルティの製作では、品質や印刷方法をよく考えてデザインするようにしましょう。名入れやデザインを行う対象物の品質だけではなく、印刷の質や出来栄えまで当初のデザインと違いがないかどうかを確認してください。

手軽にできる工夫としては、複数色の展開が挙げられます。同じ物品でも、カラーバリエーションを複数用意しておくと受け取る側に目新しさを与えられるため、他社との差別化に繋げられます。

ポイント⑤予算・ロット数・納期を確認する

ノベルティの配布目的やターゲットが決まった段階で、予算やロット数を決定しましょう。目安がわからなければノベルティの専門業者と相談し、「ボールペン200本を製作したい」などと伝えて見積もりをとってください。

一般的にボールペンは100円前後の価格帯が相場です。タオルは200円以上から、USBメモリーは500円以上からが予算の目安になります。ノベルティの個数によって総額が変わることに注意し、早めに見積もりをとっておきましょう。

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目的や予算を決めてからノベルティを製作しよう

今回は、ノベルティの作り方について注意したいポイントや製作の流れを紹介しました。物品選びで迷ったときは、配布の「目的」をはじめに設定するようにしましょう。

配布場所やターゲットも絞り込んでおけば、膨大な物品の中から適したアイテムを選び出しやすくなります。複数の業者に見積もりを依頼し、コストパフォーマンスや費用対効果といった点でもしっかりと比較したいところです。

ロット数が多く納品に時間がかかりそうな場合は、短納期での納品に対応している業者を選ぶか、納品までに時間がかかることを想定して、早期に依頼を行っておきましょう。

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